昨日の話

坂上二朗さんが亡くなられた、そのおよそ9時間後に母方の祖父が亡くなったという電話があった。告げてきたのは母親で、冷静に「亡くなったよ」と。「死んだ」ではなく「亡くなった」という単語にどこか他人事のような気配を感じつつ、私はと言えばすぐさま般若心経を唱え、その後は相方さんの夕飯を作りだした。相方さんが帰ってきて、ご飯食べて、一息ついたところで「ほんで、こんなときになんですが。母方の祖父が死んだそうです」と告げたところ、やっとポロポロと涙らしきものが流れ出た。胸につっかえていた何かはとれ、なんだかホッとして落ち着いた。今日になったらまたバタバタしているけれど、とりあえず。
 一人の人生という歴史の幕が降りた。
このことは私の胸に刻みつけて、私は私の人生を歩んでいこう。願わくば相方さんとずっと共に。